真面目っ恋

龍一side


乾いた笑みを浮かべた野薔薇を見て俺は、胸が痛くなった。

「黒河さん?どうしたんですか?」


覗き込まれた俺は真っ赤になる。

ああ、俺は野薔薇が好きなんだーーーー


ヒヤッと野薔薇の冷たい手が額に触れる。


「熱はないみたいですね。・・・・帰りましょうか?」


野薔薇が俺に笑顔を向ける。


「?どうしたーーーーんん!?」


キスしたーーーー

俺は野薔薇が苦しそうにしているのに気付いていても、やめない。


「やめっ!やだぁ・・・・」


逆効果だよ。
そんな声出されてやめる男はいない。


「ん・・・・んやぁ」


バチンッ


「ーーーーッ!!」


「最っ低!!あなたなんか、大嫌いよ!!!!!!」




最低だな・・・・俺。



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