虹色DAYs~番外編はいかがですか?~
先に進むとものすごく長い通路に出た。
これ、いかにも「出ます」って感じだよね…?
でない訳がないよね?
壁についてる血糊みたいなものとかほんと何?!
ここ病院なんだからあり得ないよ!
恐る恐るの私とあさかちゃんと、未だに飴をなめて嬉しそうな陽ちゃんとで先に進む。
その時。
ズルっ…ズルっ…
後ろから何か音が聞こえた。
「きちゃったよ…」と思って振り返ってみたけど意外と何もいなかった。
『いないよ、そこには。』
私たちより2,3歩先を歩く陽ちゃんが振り返らずに言った。
陽ちゃんの赤いポンチョが暗闇に妖しく浮かぶかがり火みたいに見えた気がした。