恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『はいっ、ミチ』
そして、店頭に設置されていたプリント用の機械でさっきの画像をプリントしたマナは、一枚の写真をあたしの手の平にそっと乗せた。
『はい、タク。これは翔、これはナオね』
それからみんなにも、写真を手渡していって。
それぞれ受けとった写真を確認すると、何故かみんなジーッとその写真を見つめていた。
同じ写真。
五人で撮った、初めての写真。
みんなが笑ってる、大切な写真。
大事にしよう、って。
なんか改まったみたいに、あたしはそう感じた。
ずっと大事にしていこうって。
ふとそう思ったんだ。