オタク男子
「五パックぐらいいる?」

「へっ?そんな、とんでもない!!」

「家族、全員で五人でしょ?」

俺は、ビニル袋を取り出してパックをいれた。

「そうだよ。ごめんね。なんか、うっとおしいな私」

「そんなことないって」

俺は、彼女の横に座った。

真正面じゃ、ダメな気がしたんだ。

彼女の隣で、体温を感じていたい。

「それじゃ、いただきます」

「ん」

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