二人だけの秘密~主従関係にもう、うんざり!?~
訳が分からず、雫に聞いてみる。

「後でな」

照れたようにそう言って、早足で行ってしまった。

「にしてもさぁ、神谷先輩桃の前じゃあデレデレだね?」

「そうかなぁ?」

「そうだよ!!」

「まぁ、確かにあいつ面倒くさがりだからな」

そう言う翔太君。

でも、あたしの前じゃ結構優しいし・・・

だから、余計な妬きもちを妬かないで済む。

あのルックスで、他の子にも優しかったら今以上に女の子が来てあたし妬きもち妬いちゃうもん。

かといって、あたしにも冷たいのは嫌だから今の雫が好き。

「早く来いよ桃」

「すぐ行く!!」

小走りで、雫の所へ向かうあたし。

「何食べたい?」

「あたし、暖かいきつねうどん」

「俺、カツ丼」

結局、あたしと由香がきつねうどんで美沙が天ぷらうどん。

そして、雫がカツ丼で翔太君がカレー龍也君は親子丼。

皆、何かと暖かいものを頼んだ。

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