雪の降る日に
「あ…もしかして…放送聞かなかった?」
七瀬は控えめに俺を見て言った。
「え?」
顔を上げた、けれど、
まともに顔が見れなかった。
「今日ね、ほら、雪すごい降ってきたでしょ?
だから部長会議、中止なんだって」
七瀬は窓の外を見ながら言った。
どうやら七瀬の事で朦朧としていた俺の耳には、放送が届かなかったらしい。
白に染まっていく外から、いつもより明るい光が差し込み、七瀬を照らしていた。
また、俺の顔が痛みに歪んだ。
七瀬がパッと振り向いた。
「あ、そうなのか…」
俺は慌てて答えた。