心涙

プロローグ 心音

私は、あなたの気持ちが知りたかった。



告白したのも私だし、
あなたは自分からから



《好き》って言うことは無かったから…



だから、
いつも不安だった。


あなたから別れを告げられるんじゃないか、

いつ振られるかとビクビクして笑顔作って。


陰で泣くことしか出来なかった。



私は自分の事ばかりで、あなたの所為にして。



だから最後まで気付けなかった。




あの指輪の、あの指輪にこめたあなたの想いに。


先に手を放したのは私なのに・・・



あんな事になるのなら、意地なんて張ってないで、あの日、あの時、
たった一言の


《 行かないで。》



て言ってれば、何か変わっていたのかなぁ?


もし、
あの日に戻れるのなら、繋いだ手を離したりしない。
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