彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
太一くんに
視線を戻すと


太一くんは
ゴクリと喉を鳴らした。


『まさか…ついに姉に
襲われましたか?』


なるほど…

そういう発想になるのか。


太一くんは
襲われたことあるもんな…


俺は苦笑して
否定した。




むしろ襲ったのは俺。


まぁ…抱き締めただけだけど。




あの後―…


俺が小春ちゃんを
抱きしめた後


俺は小春ちゃんを
そっと離した。


俺が
小春ちゃんを見ると


小春ちゃんは
真っ赤になって

ポカーンとしていた。


ぷ…すげぇ真っ赤


『なんて顔してんだよ』

笑う俺を見て

小春ちゃんは
さらにツボにはまったらしい。


『うっ…』


小さな奇声をあげた後


小春ちゃんは
鼻血を吹いた。



漫画みたいなことが

マジであるんだな…


両鼻に
ティッシュをつめた
小春ちゃんは


この辺りから
壊れていた。




そこから今に至る訳だが―…



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