彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
―…約3ヶ月後



ヴー…ヴー…

机の上の
俺の携帯が鳴った。


今日は太一くんの
合格発表だ。


俺ははやる気持ちを抑えて
携帯を見た。






******

見事、合格!

めっちゃ嬉しい!!!

ヤバい!

まさか受かるとは…

直樹くん、

ほんまにありがとう!!!


********


『…よしっ』


俺は思わず
小さくガッツポーズをしていた。


太一くんに電話をすると
はしゃいだ声が聞こえてきた。


友達とこれから
カラオケに行くらしい。


何度も俺に
ありがとうと言う太一くん。


俺はおめでとうと伝えて
電話を切った。


携帯をおいて
ベッドに転がりこむ。


『はぁ~…』


自分のことのように緊張して

自分のことのように嬉しかった。



< 88 / 90 >

この作品をシェア

pagetop