どーるぷりんせす




少し自棄になってそういうと、祐くんは目を見開いて止まった。


「ゆ、祐くん?」


引かれちゃったかな‥。
やっぱりもうちょっと女の子らしく言えばよかったかな。


あたしが泣きそうになっていると、祐くんがあたしを抱き締めた。


「祐‥くん?」

「やべー。めっちゃ嬉しいんだけど。」


苦しいくらいきつく抱き締めてくれる祐くん。


初めて好きな人と結ばれた嬉しさと、安心感から思わず涙が溢れた。


「祐くんーっ」

「まぁた泣いてんの?ほんとに泣き虫だな。」


優しく微笑みながら暖かい手であたしの涙を拭く祐くん。


「まぁそんな泣き虫な結衣も好きだけど。‥これから結衣は俺の彼女ってことでいいよな?」


"彼女"
その響きがなんだかくすぐったかった。


コクリと頷くと、祐くんは嬉しそうに笑った。


「ぜってー大切にするから。」

「うんっ」


その言葉、信じるよ。
絶対絶対離さないでね?


あたし達は澄みわたった冬の空の下で温かいキスをした。

< 64 / 221 >

この作品をシェア

pagetop