くもりのちはれ


隣の席は安達君だった。



まぁ、私がわざと
安達君の隣にしたんだけど。






まだ仲直りできてなかったから、






しっかり安達君と話がしたかった。





席を移動させるともう安達君がいて、




「いいのか??今ならまだ変更できるぞ。」


と私にしか聞こえないように言ってきた。


「ここがいいの。安達君の隣が。」


私がそういうと彼は、


「変な奴だな、早乙女は。」


と小さく笑った。





「「ごめんなさい。」」






二人は同時に声をあげた。






「あははは。」と私。


「なんだよこれ。」と安達君。


「じゃぁ、これで仲直りってことで。」


安達君の言葉に続いて私は、


「うん。仲直り♪」と微笑んだ。


なんだか意外と
簡単に仲直りできちゃったな。
< 59 / 71 >

この作品をシェア

pagetop