あたしの前だけ俺様王子☆
豪快に開いた扉から、暖かい風が入ってくる。
アイツ…教室にいなかったってことは、屋上にいるのかも。
そういえば、よく屋上でサボるって言ってたような…
「あ、じゃあ気分転換に屋上にでも行こうかっ!」
「…えぇ!?ちょ、美紀!?」
美紀はあたしの腕を無理やり引っ張って屋上へ向かう。
なんか、今日鋭すぎるよ…
鼻歌なんか歌っちゃって、なんでこんなに楽しそうなの。
落ちそうなファイルを片腕で抱えながら屋上へ向かう。