私と彼女とあの夜に
はじまり
……――――――苦しい



誰か、助けて…タスケテ……




私はもがき苦しみ続けた


今までも、あの夜も、今だって―――





本当は誰かに助けてほしい


だけど声がでない

だせないんだ


声にならない叫びとなってこみあげてくる



私は泣き続ける


昔も今もずっと悲鳴をあげ続けている


だが、その声は誰にも届かない


誰も気付いてくれない、聞いてくれない


私は一人


いつだってそう



きっとこれが運命っていうものなんだ



そう思いこもうとした



そう願った




じゃなきゃ、死ぬよりも怖いくらい苦しむことがわかっていたから



この心が、気持ちが、もたないと判断したから


つらさを十分に知っていたから



私にしかわからない寂しさ、孤独、悲しみと涙



それは誰も知らない、私だけの秘密








私と彼女、
二人だけの内緒の物語…――











  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    私と彼女とあの夜に
        ―――――――――




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