オフィスの甘い罠
「―――――!!?」



柊弥の胸に体を預ける
ことになって、あたしは
さらに混乱しまくる。



(な―――ど、どーゆー
つもりよっ!?)



「ボーイが来たら面倒だ。

騒ぐなよ」



耳元で響く低い囁き声。



キッと顔をあげると、
柊弥は薄い笑みを浮かべて
あたしを見下ろしてる。



「へー。いい目じゃんか。

それと、さっきの『何
すんの』って声もな。


やっとお前のホントの
顔が見れた。
ちょっと手荒になっち
まったけど」



「は………?

何言ってんの――!?」



もう、紫苑の口調や物腰を
作る気も起こらない。



だけど今さらそんなの
どうでもよかった。



それに柊弥だって、その
ためにこうしてあたしを
抱き寄せたみたいだし。
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