オフィスの甘い罠
やっと決心して、あたしは
書類をクリアケースに
入れて立ち上がった。
『副社長室行くの!?』
なんて騒がれてもイヤ
だから、黙ってそっと
席を離れる。
重役の部屋はひとつ上の
階だから、エレベーターに
乗って移動して――。
(――着いた。
まだ誰かと一緒かな)
室内から特に話し声や
物音は聞こえないけど。
あたしは深く深呼吸して
から、思い切ってドアを
ノックした。
一呼吸おいて、あの低い
声がドアの向こうから応える。
「―――どうぞ」
「……失礼します」
小さくドアを開けて中に入った。
副社長室に入るのはこれが
初めてだけど――デスクと
応接用のソファがある
だけの普通の部屋だ。
まぁ副社長なんて
言ったって、中小企業だしね。
書類をクリアケースに
入れて立ち上がった。
『副社長室行くの!?』
なんて騒がれてもイヤ
だから、黙ってそっと
席を離れる。
重役の部屋はひとつ上の
階だから、エレベーターに
乗って移動して――。
(――着いた。
まだ誰かと一緒かな)
室内から特に話し声や
物音は聞こえないけど。
あたしは深く深呼吸して
から、思い切ってドアを
ノックした。
一呼吸おいて、あの低い
声がドアの向こうから応える。
「―――どうぞ」
「……失礼します」
小さくドアを開けて中に入った。
副社長室に入るのはこれが
初めてだけど――デスクと
応接用のソファがある
だけの普通の部屋だ。
まぁ副社長なんて
言ったって、中小企業だしね。