大好きな君にエールを*番外編





「ち、ちっげーよ。デジカメの調子がいいかちょっと確認してただけ」


「嘘つけ!あっ先生ー!今荒嶋が……」


「わー!言うなボケ!」


必死になってそいつを止めようとしたものの、


「コラァ!」


見事に担任から呼び出しをくらってしまった。


「2人で何をしようとしてたんだ!」


可哀相なことに、チクったそいつまで。そいつは焦った顔をしながら、


「あ、荒嶋が俺のデジカメ借りたいって言ってきただけです。あ、あは☆」


と、素敵な記述をしたのだ。担任からは、そんなことで騒ぐな!とゲンコツをプレゼントされた。


いってー。ふざけんなっての。


「荒嶋、感謝しろよ」


担任が他の生徒のところへ行ったのを見計らって、そいつが声をかけてきた。




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