終ワラナイモノ①
一章
始まりの朝
『はぁ…何してんだろあたし…』
桜が舞うこの季節。
新しい制服に身を包んだあたしは校門へ向かう途中にそうつぶやいた。
あたしは安藤莉奈(あんどうりな)新高校1年生。
あたしには同じ年の幼馴染みがいる。
名前は城戸拓海(きどたくみ)
『もうあきらめるって決めたのに…』
あたしは今日、保育園の頃からずっと思い続けてきた拓海と同じ高校に入学する。
あたしと拓海は中学・高校と試験を受けて入学してきたタイプである。
本当は進路とかは自分で決めて自分が行きたい高校を選ぶものなのかもしれないけど私は違う。
中学・高校と【拓海が行く学校だから】という理由で試験を受け、入学してきた。
まぁ今回はちょっと違うんだけどね。
だから親友で幼馴染みの優子には中学まで「ストーカー」とか「いい加減にしたら?」とか言われてきた。
確かにその通りなんだけど拓海が気になって仕方がないのだ。
拓海が好きだから…。
でも素直に言うことなんて私には無理。
てか一回言ったことあるんだけど、軽く流された。
だからまた告ったらこの関係は崩れてるの確実。
なによりあいつには彼女がいるのだ。
『…あたしが割ってはいるわけにはいかないよね』
ちょっと心が痛んだ。
新しい始まりの日なのにこんな暗い気持ちじゃだめだよね。
そんな気持ちに浸っている時後ろから
「莉奈~!」
聞きなれた声…優子だ。
「一緒にクラス名簿見にいこっ♪」
『うん♪』
あたしは明るく振舞った。
校庭に入り、人ごみを掻き分けてクラス名簿が貼り出されている前までたどり着いた。
えっと…あたしの名前…
優子と一緒がいいな。
「莉奈ぁ!一緒のクラスじゃん♪A組だって!!」
優子が言った。
桜が舞うこの季節。
新しい制服に身を包んだあたしは校門へ向かう途中にそうつぶやいた。
あたしは安藤莉奈(あんどうりな)新高校1年生。
あたしには同じ年の幼馴染みがいる。
名前は城戸拓海(きどたくみ)
『もうあきらめるって決めたのに…』
あたしは今日、保育園の頃からずっと思い続けてきた拓海と同じ高校に入学する。
あたしと拓海は中学・高校と試験を受けて入学してきたタイプである。
本当は進路とかは自分で決めて自分が行きたい高校を選ぶものなのかもしれないけど私は違う。
中学・高校と【拓海が行く学校だから】という理由で試験を受け、入学してきた。
まぁ今回はちょっと違うんだけどね。
だから親友で幼馴染みの優子には中学まで「ストーカー」とか「いい加減にしたら?」とか言われてきた。
確かにその通りなんだけど拓海が気になって仕方がないのだ。
拓海が好きだから…。
でも素直に言うことなんて私には無理。
てか一回言ったことあるんだけど、軽く流された。
だからまた告ったらこの関係は崩れてるの確実。
なによりあいつには彼女がいるのだ。
『…あたしが割ってはいるわけにはいかないよね』
ちょっと心が痛んだ。
新しい始まりの日なのにこんな暗い気持ちじゃだめだよね。
そんな気持ちに浸っている時後ろから
「莉奈~!」
聞きなれた声…優子だ。
「一緒にクラス名簿見にいこっ♪」
『うん♪』
あたしは明るく振舞った。
校庭に入り、人ごみを掻き分けてクラス名簿が貼り出されている前までたどり着いた。
えっと…あたしの名前…
優子と一緒がいいな。
「莉奈ぁ!一緒のクラスじゃん♪A組だって!!」
優子が言った。