**お隣さんで幼なじみ**



「真綾、ほんと短い間だったけど夢見させてもらったわ。ありがとな」


「っ…、デートさえできなくてっ、ごめんねっ…」


「ばか、いいんだって」


そう言って私を胸の中から離し、見つめあう。


鳴海、何もしてあげられなくて…、ごめん。


謝るしかできない。


「本当サンキュ!」


「うん…」


「敦司と仲良くやれよな!」


「りょーかいっ!」


ダッシュで教室を出る。


向かう所は、大好きな人のもとへ。


好きなんだ、この想いは誰にも負けないからっ!



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