**お隣さんで幼なじみ**

〜辛さと優しさ〜



「ねぇ敦司、キスしてよ」


それは紛れもなく、芽衣の声で…


あ…キスで思い出した。

私のファーストキスは中学の時の彼氏の岡本クンだったっけ…。

あの時は振り向いてくれない敦司に嫉妬してもらおうとして付き合っちゃったんだよなぁ…。

今思えば、私すごい馬鹿だった。


そんなことを考えている間に…2人はキスをした。


「んっ…ふ…ぅ…」


私だってあんな激しいキスしたことない。

まるで…私達に見せびらかすかのように、2人はキスをしている。


私が硬直している中、鳴海は言った。


「ちょっと我慢しててね」

「え?」


その瞬間、鳴海の顔が私の顔に近づいてきた。


ん?


…―。。。


すんどめ?

鳴海は鼻と鼻をくっつけただけだった。


「あっちがラブラブしてるから仕返しだよ」


そう言って、顔と体が近距離なまま鳴海と笑い合った。


敦司の視線が私達にあったことも知らずに…。



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