**お隣さんで幼なじみ**



『は?何言ってんの?あんたバッカじゃないの』


…付き合ってないのか。


「お前に言われたくねぇよ。てか付き合ってないなら何で鳴海とキスなんかすんだよ」


『そ…それは、てか昨日の見てたんだ』


あたり前だ。


「まぁな」


『あんたウザイ。私と鳴海に何があろうが、あんたには関係ないでしょ』


…、真綾鈍感すぎる。

普通幼なじみにキスしたのか?とか話さねぇよ。


つか…もう真綾は…。

俺なんか対象外。っつーわけか。


「わかったよ…。お前は…俺の事なんて何とも思ってないんだな」


『はぁ?マジ言ってる意味わかんない…』


「だよな。ゴメン。今のナシ。じゃあな」


『はっ!?ちょっ!!』


真綾が何か言おうとした前に電話を切った。


真綾…、これで少しは俺の想い届いた?


届いたのなら、嬉しいな…。


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