**お隣さんで幼なじみ**


ガチャッ…ー


「おはよっ!」


ドアを開けると、
電柱に寄っ掛かっている鳴海を見つけた。


「はぁーよ、行くぞぉ」


そう言いながら、鳴海は私に手を差し出した。


「うんっ!」


それに応えるように私は鳴海の手を掴む。

ちゃんと敦司を忘れるんだ。
鳴海を好きになるんだ。

隣の敦司の家を通り過ぎながらそんなことを思う。


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