続・らっく!!【完結】


「あ―も―!!あの子鈍くさいから絶対迷ってるうぅ!!」


私は頭を抱えた


美弦の鈍くささは半端じゃない


この1年で嫌ってほどわかってるんだからっ!!



『変な男に引っかかってなきゃいいけど…』



会長がポツリと洩らした言葉に高屋先輩の目の色が変わった



『……探してくる…』



そう言うと高屋先輩は急いで会場から出て行った



私達3人はそれを見送った



「高屋先輩も大変ね…」



あんなに慌てて飛び出しちゃって…


美弦は愛されまくってるわねぇ…



『いいんですか、紘一さん?愁に任せて…。』



会長がそう問いかけると紘一さんは盛大なため息を吐いた



『……美弦は俺より愁の方が好きなんだ…。』



今にも泣き出しそうな紘一さんの肩を2人で叩いたのは言うまでもない…






< 38 / 246 >

この作品をシェア

pagetop