とある彼女のじれじれ彼氏



少し恥ずかしそうに身体を起こした。



 「センセ…うち…」

 「ただいま帰りましたよ、有紗。待たせて申し訳ない」

 「う、うぅん…」



有紗の隣に座ると手を握って頭を引き寄せた。


私のドキドキも少しは伝わってるのだろうか。



 「センセ…」

 「ん?」

 「今年が終わってまう…」

 「えぇ…」



時計を見ればもう23:55。


 「センセ…うちは子供?」

 「え?」

 「だから…キスしてくれないんやろ?」

 「な、なんですって?」


なんだ、どうしたんだ?有紗?

なんか目がとろんとしてますけど、有紗?





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