遺言結婚
「杏、あの人達怖い人かもしれないから絶対莉紗の手、離しちゃだめだよ。分かった?」
「うん」
ちょっと怖いけど・・・
私が行かなきゃ。
「あの・・・・家になにか御用でしょうか?」
『あっはい。中で広瀬様がお待ちです。』
広瀬?・・・どっかで聞いたことある名前だ。
まぁいい。
「杏行くよ」
「りしゃねぇたいちょーぷ?」
(莉紗姉大丈夫?)
「なにが?全然大丈夫だよ」
やば。わたし手が震えてる・・・
しっかりしなきゃ。