杏 ~あんず~
~風戸side~
~♪~♪~
いつもより短かった委員会が終わり、帰ろうとしてたときケータイが鳴った。
「莢乃か……。」
聞けば、もう校門にいるらしい…。
……何のことか予想はつく。
どうせあいつのことだろ?
俺が"大翔"と呼ぶのはキモいし、だからといって"杏"と呼ぶのも気が引ける。
だから俺は"あいつ"と呼び始めた。
校門にはホントに莢乃がいた。
そして俺らは近くのカフェに入った。