アイドルまっしぐら!!
「……里奈、もう大丈夫?」




「うん……少しびっくりしたけど。」




「驚かないやつなんかいないよ。俺なんか事前に聞かされてたけど、やっぱり驚いたもんな。」




しばらく屋上で3人、そんな話をしてた。




「さてと……じゃあ、そろそろ戻るね。」




「あぁ。」




「えっ……りょうくん、もう行っちゃうの?」



僕の言葉を聞いて、光樹と里奈は正反対の反応を見せる。




「うん……仕事抜け出してきちゃったから。」



「……ごめんね。」




「ううん。里奈のせいじゃないよ。謝らないで。」




僕は里奈の頭を撫でた。




「……じゃあ、後はよろしくね!光樹。」




「はいはい。しっかり大翔に叱られてこいよ!」




僕は、光樹の愛ある冗談と里奈の愛らしい笑顔を胸に残して、その場を去った。
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