Bar GRANT



最前列の女の子。



声を枯らして俺の名を呼んでくれた、おそらく唯一のファン。



「どんなお気持ち?」



その柔らかい問いかけは、俺を素直にさせた。







「ありがたいって…思いました」



俺の頬を、涙が伝った。

















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