Bar GRANT



「お兄さん、あのバーに行くべきだよ」



ニット帽は、力を込めて言った。



「行って、その女に仕返しすべきだよ!」



仕返し…?!



「ちょ、声でか…」



焦る俺を完全に無視して、ニット帽は続けた。



「いい?さっき話してたバーはね、店の中はどんなふうになってんのか知らないけど、とにかく願いを叶えてくれるんだって」



「ええ?」





< 31 / 224 >

この作品をシェア

pagetop