愛しの black panther
内容を全く知らされていない罰ゲームに、ちょっぴりワクワク。
そして…命懸けのババ抜き大会が幕を開けた。
カードを配り終えた泰治が、"じゃあ時計回りで"と左隣の翔太のカードを引く。
皆に変な緊張感があるのは気のせいだろうか?
その真剣な表情にあたしも気合いを入れた。
「よぉっし!」
3人が一斉にビクつく。
「急に何だよびっくりすんじゃねーかっ…」
泰治が胸を押さえて小さく怒鳴る。
「ごっごめん」
あたしはへへっと笑って、カードと睨めっこを始めた。