ビタミンC



出会いは、それはもう「ぶっ飛び木崎」らしくぶっ飛んだものだった。


平凡好きの僕にとってはね。



十日前。
あの日は日曜日だったから、Tシャツにジーパンを穿いて本屋へ行った。



浅田次郎作『地下鉄(メトロ)に乗って』を立ち読みして、早くこの名作を読まなかった事を後悔していた時だった。



「クーマ!?」

と叫ぶ女の子の声がした。


< 4 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop