ガラクタ姫
昔から周りから浮いている人間だったから、そんな目で見られていた。
最近じゃ家に閉じこもりっぱなしだから感じない懐かしい感情。
それが新鮮に思える。
ユタが新鮮にしてくれたんだ。
ユタは言ってくれた。
「ぼくのとくべつなひと」って。
今までとは違う素敵な言葉。
あたしはそれに魔法をかけられた。
なんてすばらしい話なんだ。
しかし、ふと気付く。
あれ?そんなこと言ってくれたっけ?
あたしの勘違いじゃないの?