ガラクタ姫

昔から周りから浮いている人間だったから、そんな目で見られていた。

最近じゃ家に閉じこもりっぱなしだから感じない懐かしい感情。

それが新鮮に思える。

ユタが新鮮にしてくれたんだ。

ユタは言ってくれた。

「ぼくのとくべつなひと」って。

今までとは違う素敵な言葉。

あたしはそれに魔法をかけられた。

なんてすばらしい話なんだ。

しかし、ふと気付く。

あれ?そんなこと言ってくれたっけ?

あたしの勘違いじゃないの?

< 16 / 120 >

この作品をシェア

pagetop