<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 やっと、互いに冷静になれた。

 さてと、海翔何を言いたいんだ?

 んんん?

 黙り込んじゃった。

 さっきは

『あのぉ、そのぉ・・・。』

 と言葉を濁してたのに。


 桜はまたイライラする。

 今度は、さっきよりイライラ度の上昇が早い。

 時間ばかりが、一秒、二秒とすぎる。

 おまけに、心臓が高鳴っている。

 手を握られているせいか。


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