<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 バレーボールシューズを履いていた時。

「おはようございます。」

 後ろを振り返ると、希欧にはとり。

 しかし、桜と暖姫がいるところと正反対に荷物を下ろす。

 おまけに、ぺちゃくちゃうるさい。


 
 桜と暖姫は急いでシューズのひもを結ぶ。

 水筒に、タオルを持ってコートへっというのがいつもだが・・・。

 狭い人と人の間を通って、希欧のもとへ。

「希欧、希欧。」

 いつもの調子で桜は呼ぶが・・・反応なし。

「とりあえず行こうか。」

 コートで言うことにして。

 がらん~♪

 ゴン~♪

 ドアを閉めた途端、桜の水筒が壁にぶつかった。

 それは気にしないで・・・。



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