<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

四 介入

 今日はいつもより暖かく感じる。

 いつもより寒い冬でも、ちゃんと春が来ると思うとほんの少しだけほっとするが。

 桜と檀の顔はほっとしているわけがない。

 今日はどうやられるか、怯えてばかり。

 どうしよう、どうしよう心が震えて仕方ない。


 途中、友篤、恭平、麗羅の三人と合流した。

 この三人は本当に桜と檀の味方なのかは知らないが。

 檀は、三人が桜達を味方しているっと言う気になっているが、桜はちょっと首をかしげている。

 桜が首をかしげる理由は、自身でもいまひとつわかっていない。

 勘だからなのか。


 そうこうしているうちに、いつもの公園に着いた。

 隠れられていないように、隠れられていないように・・・


 
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