17歳の不良と6歳の殺し屋


そして30分…



「…これは…」

「コルダ…お前もそう思う?」

ゴクリと生唾を飲むコルダ。

「私も驚いたわ…まさかここまでとはね」

「…君とやりあった…そう言ってたの…」

「ええ、そうよ…」



「信じられないの」

「ええ。信じられないわ」



「二人とも…」


雫はポタリと汗を落としながら振り向く。


『まさか。一発も的に当たらないなんて…』


「二人とも、うるさあああああい!!」

そう、30分撃ち続けて、一発も当たらなかったのだ。
翡翠は頭を抱えて俯いた。
コルダは唖然としている。
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