17歳の不良と6歳の殺し屋

全ての始まりはここから!


そして次の日、雫の熱は要約下がった。
でも念のために、雫の家に全員集まり、雫は冷えピタを張ったまま会議に参加した。

翡翠が始めに話出したのは、まず、侵入についてだった。
どこから入り、どこから責めて、どこで落ち合うのか。

パラリと広げられた見取り図を見て言う。

だが、そこで雫は口を挟んだ。

「ちょっと待ってよ」

冷えピタにちゃんちゃんこを着ている動きの鈍い雫はその重い体を動かして、翡翠に向って口を開いた。

「まさか、本当にこの人数で潜入すんの?」

「当たりまえでしょう?」

「僕は行かないの~」

翡翠の言葉にコルダが続けて言う。雫は目を丸くしてコルダを見た。

「え?!なんで?!!」

「なんでって、元々そういう契約だったでしょ~?なの」


そう、初めてコルダに会った日。コルダはあくまでガンスミスとしての役割であり。今までのは気まぐれとオマケみたいなものだったのだ。

< 273 / 276 >

この作品をシェア

pagetop