17歳の不良と6歳の殺し屋
「もしもし、俺だ。ハリス。12番地通りっていうか、いるんだろ?俺達の後ろの“生ゴミ”片付けておいてくれ」

ハリスは電話を切ると、ふあっとあくびをした。

「ハリス、雫は大物になるぞ。とんでもない化けモンをココに飼うだろう」
雫はハリスに振り向いて親指で己の胸の中心を指した。


「…そうだな」

「楽しみか?」

「言葉遣いが仕事上になってぞー…」

「話を逸らすな」

「ハイハイ」



願わくば、雫、お前は
翡翠の無二の“友”と言う名の“相棒”になってくれ……俺がなれないその立場。


ブルブルと震えて聞こえて来るバイブ音。

「Hello………OK」

ピッと携帯を切る翡翠。

「ハリス、仕事よ」

「よっしゃ、いっちょやりますか!」



悪いが降りて来てくれ。雫。俺達のいる闇へ
きっと…

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