イケメンゴースト
家庭事情★☆

私の家に帰ると、お母さんが驚いた顔をして、持っていたお皿を落としてしまった。

「大丈夫?唐揚げがぁ!」

私はお母さんの心配をしながらも唐揚げの心配もしてしまう。
そんな私を見て、純はクスクス笑っている。

「杏!そのケガ!どうしたの?」
「これは…転んだの。それで、純が助けてくれたんだ」
「本当に??」
「うん」

純のことを聞かれる前に説明もしたし、あとは唐揚げ、唐揚げ。
お母さんは唐揚げを拾ってまたお皿に戻す。
「作り直すわね。上行って着替えてらっしゃい。出来たら呼ぶわね」
「わかった。…じゃあ純。行こう」
「あぁ」

純と一緒に私の部屋に向かう。
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