イケメンゴースト

 

   「着いた!」

純が急ブレーキをかけるから私の顔が純の背中にぶつかった。

「いったぁ〜」
「ごめん…杏。怒んないで?」

「いいよ。平気」
「そっか。…じゃあ行こう?」

「うん」

私達はしっかりと手を握って夏のいる所へ向かう。

いつもとは違う……
病室じゃない所へ。
< 190 / 346 >

この作品をシェア

pagetop