イケメンゴースト


「今日はシチュー
つくったの!!」

「わぁー美味しそうー」


「杏、平気?」

私の膝をつついて
小声で心配してくる
夏をよそに
夏のお母さんとはしゃぐ。

いつ
夏と私の関係に
話がもってかれるのか
怖かったから。

夏。
夏は私が辛い時
怖い時
守ってくれるよね…?


「杏ちゃん」
「はい。」

「杏ちゃんは
夏と付き合ってるの?」

来た。
とうとうきてしまった。

したくもない話の時間が。

「…俺と杏は付き合ってるよ」

最初に口を開いたのは
夏だった。
テーブルの下で

私の手を握ってくれながら。

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