イケメンゴースト


   次の日

私は学校を休んだ。

携帯の着信音がなる。


「もしもし…大丈夫か?」 
「うん。大丈夫だよ」

面と向かってだと
全て見透かされてそうで
つけない嘘も電話でなら
…今日だけ
この1回だけつかせてね。


「辛かったら言えよ?」

「…うん。ちょっと1回切るね」

 「あぁ」

また吐き気が襲ってきた。
私は電話を切ると
トイレに駆け込む。


「やばいなぁ……」

部屋に入り
携帯を見ると夏からの
メールがきていた。


『本当に大丈夫?』

『今からそっち行こうか?』

私がトイレに行ってた時間は
多分…20分くらい。

その間に夏からは
何通ものメールや
電話がきていた。

『本当に大丈夫だよ』

      送信………

するとすぐに返事がきた。

『わかった。
ゆっくり寝ろよ。おやすみ』
『うん。おやすみ』

私は
メールを送り返すと
ベッドにもぐり
固く目をつぶる。

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