イケメンゴースト

診察★


「杏。…杏!」

「ん?」

私がボーっと考えてると

夏が私の腕をつかんで
引っ張っていく。


「こんにちは。夏君」

「こんにちは」

「こちらが小日向杏さんね」
「はい。」

白衣を着た綺麗な女性。

シワや白髪の
ひとつも見あたらない
年齢を
感じさせないような美しさ。

「じゃあ
夏君は部屋で待ってて。」

「わかりました…」

部屋!???
ここは病院なのに部屋??

「部屋って…?」

「私と夏君は
親戚どうしだから
この病院を建てるときに
夏君の部屋もつくったの。
夏君よくケガするしね。」

「そうですね」

私が感心しながら
頷いていると
夏が耳打ちしてくる。

「なんかあったら
メールしろよ」

「うん」

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