イケメンゴースト
「なんで教えないんだっつってんの!」
「それは…言えないから」
「は?ふざけんなよ!!」

目の前のギャルが拳を振り上げる。
  ヤバっ
目を閉じたのと同時にガツンっと言う、鈍い音と激しい痛みが顔面に走る。


 「お、おい。何してんだよ亜也」
「いくらムカついてもやり過ぎだよ」

周りでは恐怖と焦りの混じった声が聞こえる。

   「杏!!!」

後ろから私の名前を呼ぶ
純の声が聞こえてくる。
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