ココとマシロ


マシロの顔を見た瞬間、飛び付く勢いで尋ねるココ。 そんなココの様子に驚き、一瞬目を見開いたマシロだったが――


「……さて、ココさん。今日はどうしたのかな」


いつもの事だと、すぐに様子を元に戻した。 流石はマシロ、ココの事をよく分かっている。


するとココもいつも通り、「うんあのね!」と、もう一度あの質問を口にする。


「ココってさ、幼いと思う⁈ 」

「…うん?」

「だからね、ココは幼いのかな⁈ 」

「……何で急に?何かあったの?」


あまりに必死に尋ねるココに、マシロは少し不安になる。しかしそんな心配は、ココには無用だった。


「だってエミカちゃんが言ったんだよ! ココ、キャンプ知らないから!」

「……?」


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