*恋の味[上]*【完】


「由良ちん何でるんだっけ?」

「確か……色別とクラ対と100M走と障害物だと……」

「あ、私由良と一緒だった」

私は2競技をやる変わりとして残り2競技は優先順位をもらった。

「あ゛ー暑い」

「暑いっていったら暑くなるじゃん。寒い寒い……暑い」

「では、プログラム1番、開会式」

開会式ぃぃぃ?あ、常識か。

こんな暑いのに……。

「ゆっ由良?」

相方由良ちん、かなり不機嫌です。

「こんな暑いなか先生達はテントの中で座るって扇風機つき。私たちはアツアツおひさまの下」

「はっはい!」

「ふざけんじゃないわよ」

ひぃぃぃぃ。

「由良……ちん?いきませんか?」

「………」

……痛い。

私は由良に腕を捕まれながらグランドに向かった。


< 42 / 260 >

この作品をシェア

pagetop