*恋の味[上]*【完】


「つーか、何食う?海の家とかゆーのに行くんだろ?」

海の家であってるから、とかゆーのをつけないでよ。

お金持ち発言だし。

「えーと、焼きそば」

海っていったら焼きそばっしょ。

「じゃ、俺も」

っっ……可愛いすぎ。

ギャップあるよね、この人。

顔は格好いい系なのに、可愛い発言すると、なんてゆうの?抱きしめたくなる。

「無理して同じのにしなくていいんだよ?」

「無理じゃねぇし。したいからすんの」

可愛い発言ヤバすぎ。

もう、初対面だったら即惚れするね。

「由良たちどうする?」

「みんな焼きそばでいいだろ」

なんつー適当さ。

ま、いいけどさ?

KYになりたくないし。


なんて、会話や心ツッコミをしてると、海の家についた。

家とゆうか、屋台みたいなかんじ。持ち帰りか店内で食べるかどっちでもできるみたいな。

ま、予想通り、時間が時間だから人が凄かった。

「こりゃ、待つしかねぇな」

「……だね」

呑気に、はしゃいでる由良たちが腹立だしくなる。

今の私は機嫌いいから、そのくらい見逃してやるか。


カップル成立のチャンスだし。


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