あんな。めっちゃ、だいすきです。


主任さんの言葉が終わるのを待たずして、頭をガバっと下げる。



「ははっ、元気のええ学生さんやなぁ!」



ベッドの上のおじちゃん…蔵本さんはちょっと体を起こして、優しそうな顔でにっこり笑ってくれた。


わーよかった。めっちゃええ人そう…!!



「いろいろお話聞かせていただいたりすると思いますが、よろしくお願いしますね。」

「〜よろしくお願いしますっ!!」

「私たちもしっかり責任をもってサポートしますので。じゃあ岡野さん、」


キリっと眉を寄せて振り返った主任さんは、ウチの肩をたたいて耳打ちした。



「私は今からドクターとの話し合いに行ってくるから、蔵本さんとコミュニケーションを取って情報収集させてもらうように。」



そう言って主任さんは忙しそうに病室を出ていく。



…ふたりっきりになった病室。


今までの実習で相手にした患者さん、女の人が多かったからよけい緊張するなぁ…。


とりあえず、もう1回名乗って名前覚えてもらおう。笑顔笑顔。



「あの、私岡野みともで」
「…さっき聞いたわ」



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