あんな。めっちゃ、だいすきです。


「みとも、大丈夫…?」


背中からかけられた、心配そうなアヤちんの声。


実習中の唯一の休み。昼休憩。


いつもなら、みんなで集まって。


しんどい〜とか、嫌なことあった〜とか、グチったりして、めっちゃええ息抜きになるはずやねんけど。



「ごめん…今日、ひとりで食べる…」

「…みとも……」



せっかく声かけてくれたアヤちんの顔見ることもできんと、カバンだけ持ってロッカーを出て行った。


アヤちんも、みんなも、ウチが言わんでももうわかってるはず。


ウチが蔵本さんの担当外されてしもうたこと。


実習内容もボロボロやってこと。



うつむいたまま、ぽてん、ぽてん。


力のない足取りで、階段を下りていく。


みんな、ウチ以外は順調そうで。


忙しそうやけど…でもすごい充実しとる〜って、顔しとるのに。




病院の庭に出たら、外はめっちゃ晴れてた。


まさに青天。

カンカン照りで暑いくらい。


そのせいか患者さんとか、他の先生とかの姿はなかった。



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