あんな。めっちゃ、だいすきです。





あー…どうしよ。



トイレの水道場にて、ひとりため息。


…ちょっとは想像してたけど、やっぱり生理痛やったみたいや。

予定日より、ずいぶん早い。


ふだんは大丈夫やねんけど、たまにこういう月があるねんな…。

なんでよりにもよって、その日が今日なんやろ。


ポーチをあさってみたけど、予備の薬は入ってへんし。

手を洗いながら、鏡に映った自分の顔を見てみた。


うわぁ。顔死んでる…。

干あがった魚みたいや。


がんばらな!って無理やりニコっとしてみたら、隣で手ぇ洗っとったおばちゃんにビックリされてもうた。





「お、みともちゃん。買い行こうやぁ」


ため息をついて外に出ると、神崎くんが壁にもたれて待っとってくれた。


ウチも具合悪いて見られんように、へらっと笑う。


「見て、あれめっちゃうまそう!」


神崎くんが指さした先には、ロングカツ500円の文字。

"勝つ"にかけてカツって、よくあるやんな。


そうやなーって頷いたけど、実際今とても何かを食べれる気分じゃなかった。



< 32 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop