あんな。めっちゃ、だいすきです。
あー…どうしよ。
トイレの水道場にて、ひとりため息。
…ちょっとは想像してたけど、やっぱり生理痛やったみたいや。
予定日より、ずいぶん早い。
ふだんは大丈夫やねんけど、たまにこういう月があるねんな…。
なんでよりにもよって、その日が今日なんやろ。
ポーチをあさってみたけど、予備の薬は入ってへんし。
手を洗いながら、鏡に映った自分の顔を見てみた。
うわぁ。顔死んでる…。
干あがった魚みたいや。
がんばらな!って無理やりニコっとしてみたら、隣で手ぇ洗っとったおばちゃんにビックリされてもうた。
「お、みともちゃん。買い行こうやぁ」
ため息をついて外に出ると、神崎くんが壁にもたれて待っとってくれた。
ウチも具合悪いて見られんように、へらっと笑う。
「見て、あれめっちゃうまそう!」
神崎くんが指さした先には、ロングカツ500円の文字。
"勝つ"にかけてカツって、よくあるやんな。
そうやなーって頷いたけど、実際今とても何かを食べれる気分じゃなかった。