あんな。めっちゃ、だいすきです。

ぽかーんとした顔でアヤちんを見つめたら、アヤちんははぁーって思いっきりため息をついた。



「あんた…もしかして忘れとったん…」

「わ……忘れてないよ!?」

「…………」

「……わすれてました……」



…ああ、ウチも限りなく女の子度低いな。


っていうかアヤちんこそ逆に、なんでウチらの記念日覚えてるん。すごい。



「まぁ開けてみろって!!」



にんまり笑うアヤちんから受け取った包みを開けてみたら。


毒々しいくらいのピンクの物体が飛び出した。



「…なにこれ」

「イエス・ノー枕だよみともくん」

「………」

「いっちゃんとの夜の生活の潤滑油として使ってくれたまえ」



じゅんかつゆ、て。



「アヤちん…いつからそんなエロ親父みたいなこと言うようになったん…」



大学4年生にもなると、女の子はオッサン化し始めるらしい。





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